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UU [Home Page] 2006/9/19 (Tue.) 17:26:03


襲われた女性が逆襲し殺し屋を絞殺 夫が殺害を依頼


 米オレゴン州ポートランドにある自宅に、看護婦が戻ってきたところ、家の中に潜んでいた男が突然、釘抜きハンマーを振りかざして襲ってきた。二人は取っ 組み合いになり、看護婦は必死の思いで、男の上に馬乗りになった。そこで渾身の力を振り絞って男の首を絞め続けた。間もなく男は身動きしなくなった。警察 が駆けつけ、看護婦の自宅廊下で死亡している男を発見した。当初は看護婦が泥棒を取り押さえた事件と思われたが、その後事件は思わぬ方向に――。(ベリタ 通信=江田信一郎)

 米紙オレゴニアン(電子版)などによると、看護婦のスーザン・クナウセンさん(51)が自宅に戻ったのは9月6日の午後6時ごろ。車をガレージに入れ、 裏ドアから自宅に入り、防犯用のアラーム装置のスイッチを切った。その後郵便物を集め戻ってきたところ、突然黄色の手袋をはめた男が、ハンマーをかざして 襲ってきた。

 男はスーザンさんの頭を数回打ったが、彼女の必死の思いでハンマーを奪い取るのに成功した。その直後、二人は通路にもんどりうって倒れ込んだ。今度は男 がスーザンさんに噛み付いた。スーザンさんも負けずに噛み付いた。

 壮絶な生きるか死ぬかのバトルが展開された。スーザンさんは、女性としてかなり体格がいいほうだという。これが最終的には有利に働いた。

 男は、スーザンさんに組み伏せられる格好になった。スーザンさんは男の首を両手で絞め続けた。男が静かになったため、隣家に助けを求め、「911」(消 防・警察)通報した。

 駆けつけた警察官が、通路で死亡している男を発見した。スーザンさんと男の間にどの程度の体格差があったのかはわかっていない。

 警察のその後の調べでは、男の死因は窒息死だった。現場にあった財布から男は、エドワード・ダルトン・ハフィー(59)とわかった。

 警察は、スーザンさんの行動は正当防衛の範囲内と判断し、また当初は、男が泥棒に入ったものの、スーザンさんが自宅も戻ったため、強盗に居直ったと考え た。

 ところが、現場に遺留された男のバックパックに中から、メモ帳が見つかり、事件の2日前に、夫と電話で話し合っているのが確認された。さらに夫の携帯電 話の番号を走り書きした紙も見つかった。

 さらに調べると、ハフィーはビデオショップで働く夫のマイケル・ジャームズ・クナウセン(58)の部下であることも判明した。もうこうなると、ハフィー は単なる泥棒ではなく、夫によって雇われた殺し屋との疑いが濃くなった。

 夫は事件の翌日、質店で拳銃を購入し、自殺するとの書き置きの残して姿を消していたが、その後拘束され、9月中旬、殺人謀議などの罪で警察によって起訴 された。

 今のところ、犯行の動機ははっきりしていない。また殺害をどのような条件で依頼したのかも、実行犯が死亡してしまったので、わかっていない。

 スーザンさんと夫は離婚の協議が続いていたが、夫は離婚を望ます、関係修復を望んでいたという。この離婚問題が、何らかの形で関係している可能性は大き いとみられている。



2006年09月19日00時05分 ベリタ通信


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